2014年9月21日日曜日

奇跡の脳(ジル・ボルト テイラー著、新潮文庫)


著者は脳科学者なのですが、脳卒中になってしまい、自分の脳が壊れていく様子を内側から観察した記録です\(^o^)/ 

著者の経験は、TEDトークで観ることができ、YouTubeに字幕付きの動画が上がっています。https://www.youtube.com/watch?v=BsSWaYITW4g

著者は、脳卒中で左脳の機能が低下した結果、右脳だけで世界を認識する経験をします。興味深いことに、命の危機が迫っているにもかかわらず宇宙と一体になった恍惚感を感じています\(^o^)/

気になることは、安全な方法(脳卒中になったり、怪しげなクスリを使わない)で宇宙と一体になるにはどうすればよいか?、ということでしょうか。私の経験から使えそうな方法を紹介します。

1.走る
 1kmを5分を切る程度のペースで30分ほど走り続けると、どこまでも走っていけそうな全能感を感じます。オレは人間機関車だ\(^o^)/ 
このペースで走れるようになるまで、トレーニングが必要です(~_~;)

2.瞑想
 ほぼ毎日、20分程度の瞑想を3ヶ月ほど続けたところ、
  • 静寂が訪れ、
  • 周りが明るくなり、
  • 喜びが沸き上がってくる
経験をしました。毎回、この状態が訪れてくれると良いのですが、そう簡単にはいきません(~_~;)

瞑想のやり方は、この本がオススメです。


「奇跡の脳」に話を戻すと、右脳のことだけでなく、脳卒中になり回復する書いても詳しく書いています。私も40歳を超えているので、こういうことを気にしなくてはならなくなりました(~_~;)

2014年9月20日土曜日

100年予測(ジョージ・フリードマン著、ハヤカワ文庫NF)

 
100年予測 (ジョージ・フリードマン著、ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

21世紀の国際情勢に関する予測が書いてあり、興味深い内容です。
  • 2020年代:中国は分裂し、ロシアは自滅\(^o^)/
  • 2030年代:日本、トルコ、ポーランドがユーラシアを喰い物にし勢力拡大\(^o^)/
  • 2050年代:日本とトルコが同盟を結び、アメリカに奇襲攻撃\(^o^)/ 奇襲には成功するが、最後に勝つのはアメリカ(T_T)
  • 2080年代:メキシコが台頭し、北米大陸の覇権をかけてアメリカと対立\(^o^)/
  • 以上より、21世紀はアメリカが支配します\(^o^)/
この予測は、デタラメのSFのように思えますが、読んでいると妙に説得力があります。

まず、序章で政治家が取れる選択肢は考えているほど多くないことが説明されています。
  1. 政治家になり、首相や大統領になれる人は十分に賢い。
  2. 賢いから、打ち出す政策の良い面も悪い面もよく分かっている。
  3. 良い面が多く、悪い面が少ない政策は限られている。
  4. 自国を取り囲む状況も強い影響を与える。
結局、誰が首相や大統領をしても、実行できる政策に大きな違いはないのです(~_~;)

この本は、2009年に出版されており、2010年代前半について次のように予測しています。
  • ロシアは、ヨーロッパとの緩衝地帯を設けるためにベラルーシを取り込む。
  • 中国は、問題の責任を他国に転嫁し、外交的手段や軍事力を背景に外国政府と対決することで政権への支持を集める。
ベラルーシとウクライナは隣にあるので、ほぼ、当たっている(^O^)

この予測で気になることは、2040年代から始まる日本とアメリカとの対立でしょう。簡単には勝てそうにないので、回避したほうが良さそうです。予測では、日本が資源を輸入に頼っているこため、アメリカとの対立が避けられないと書いています。

エネルギーを輸入に頼らない方法として有効なものは、もうすぐ発売されるFCVの根幹となる燃料電池と宇宙太陽光発電でしょうか?これらの技術は日本が先行しているようなので期待できます。

宇宙を支配するものが地球を支配できるので、JAXAには宇宙太陽光発電の研究を進めてもらいたい\(^o^)/